広告収入のビジネスモデルに頼らずにフリーペーパーの発行を続けていくことの意味と、「ばらばら。」が目指す関係性で構築する出版モデルについてシリーズで解説しています。
はじめに
広告収入をメインとしていないフリーペーパーがなぜ続けられるのかという質問をよくいただきます。
元々は広告収入のビジネスモデルにしたかったのですが、続けていく事によって当初は全く考えていなかった続けていく意味が生まれ始めました。
このシリーズでは、その意味が何かということを冒頭にお伝えし、さらに深掘りする形で7つのパートに分けて解説したいと思います。
「ばらはら。」とは
「ばらばら。」は、当初は社内の制作スタッフの新人教育プロジェクトとしてスタートしました。
たまたま事務所が大須に近かったということで、メインフィールドに選んだのですが、商店街の広さ、店舗数、活気、そこで商売をされている方々、大須に何度も足を運んでいる人たち、どれをとっても魅力に溢れていてネタに事欠かないという事に気付き、現在至るまでずっと大須を追いかけています。
創刊からしばらくして、外部からの実習を受け入れるようになり、現在では2ヶ月を1クールとして発行を続けています。
毎回違う人たちで作るので、誌面の企画もデザインも毎回ばらばら、というのがネーミングの意味のひとつにもなっています。
大須商店街の方から、フリーペーパーを続けてくれてありがとうというお言葉をいただく事もあるのですが、その裏にはフリーペーパーは創刊してもなかなか続かない、撤退してしまうという認識があるようです。
この課題は、フリーペーパー出版が広告ビジネスを軸とする事による作用だと思うのですが、軸を変えない限り解決策は難しいと考えています。
広告収入のビジネスモデルは、とてもシンプルで分かりやすいのですが、それを軸とすると出版そのものの価値が見えなくなってしまう、ということはそこに掲載される店舗、それを作る人の価値も見えにくい、ということになります。
「ばらばら。」は、この課題に対して発刊を続けていけば行くほどコミュニティと価値を拡大していくことができる持続可能な仕組みになっています。このモデルが成立するのであれば、様々なメリットを生み出す装置にもなるのではないか、ということで社会実験、検証を続けています。