とりあえず興味もないのに経済学部っぽいところに行ったけど、ほとんど授業に出ることなくフェードアウトしたので、僕なんかが語ると笑えてくるのですが、所感として書いてます。
人手不足というと、働く人がいない、というように聞こえます。
もちろん少子化なども要因としてはあるのだろうが、単純に人がいない、ということではなくて、その給料で働く人がいない、もっと言うと、そんな安い給与でそんな仕事をやりたくない、ということも多分にある気がします。
給与を上げれば、その企業の経営を圧迫することは明らかなので、その役割を担う部門ごと無くす、ということも選択肢のひとつとなり、当然の如く人も不要になります。
事実、自動組版の導入の代わりに制作部門がなくなった企業さんもありました。
このようにして、あったらいいのに、とか、あんまり気にしてないけど無くなるとちょっと困る、というようなサービスが世の中から無くなっていく。
人手不足を解消する意味も持つ自動組版系のソフトウェアも、10年ぐらい前から徐々に消えていきました。
当時は、人手不足という時代ではなく、効率化の方が意味が強かったと思います。
ここで自動組版が、なかなか波に乗れなかったのは、今とは真逆で当時は人が沢山いたので、いわゆる人海戦術を選択することが多かったからかと思います。
では、何故今も波に乗れないのかというと、その時にあまりにも人の作業に頼りすぎてしまって、効率化を考える能力が低下したからではないかと思います。
この問題に対して僕たちができることは自動組版。それで売って儲けようとかということの前に、無駄をやめて楽しく仕事ができる環境にしようよ、というのが大きいのです。
だって、今まで手作業で作っていたフローの改善、データの整理など導入ってマジで大変だし、そのインフラを守るのってお金もらう以上、責任重大だから。
企業にとっても、従業員に無茶な仕事をさせなくて済むし、データを活用してビジネスを広げられるかもしれない、こんないいことってないだろ?って思うんだけどなあ。
現代の人手不足が、その仕事に見合った給与、人件費が賄えないことや、仕事の内容、環境に問題があるとすれば、そのバランスを取るための効率化、省力化に積極的に目を向けるべきじゃないのかな、というお話でした。