本記事では、自動組版の本来のメリットとして、校正・修正工程の効率化に焦点を当て、その具体的な方法を紹介します。
従来のDTP作業では、校正者とDTP担当者の間で修正指示のやり取りが発生し、多くの時間を要していました。
クラウド型自動組版サービス「DOT3」を活用することで、修正作業を自己完結でき、DTPの待機時間を削減できます。作業の効率化により、よりクリエイティブな業務に時間を割ける環境を実現します。
自動組版のメリットとしてまず思い浮かぶのは「DTPの時間短縮」でしょう。
しかし、本来のメリットは、原稿作成から印刷物の完成、さらにはデータ活用に至るまで、幅広い業務の効率化にあります。
今回は、特に「校正と修正の工程」に焦点を当て、自動組版を活用して作業時間を短縮する方法を紹介します。
印刷物の制作現場では、校正者とDTP担当者の間で原稿やデータのやり取りが頻繁に行われますが、そこには多くの無駄な時間が含まれています。
これらの無駄な時間を削減するには、制作工程そのものを見直す必要があります。
一般に「自動組版」というと、データをInDesignに流し込んで初校を提出し、その後従来通りの校正・修正を行う手法を想像しがちですが、この方法は「流し込み組版」であり、実際の効率化効果は限定的です。
自動組版を名乗るには、
という条件を満たす必要があります。
流し込み組版では、手作業が発生しやすく、DTP工程が不要になるわけではありません。
自動組版の定義は、
というものです。
DTP作業を省くことで、DTP依頼、校正作業、修正指示といった周辺業務が不要になり、データから直接印刷用PDFを作成できるため、時間短縮につながります。
従来の制作工程では、校正者とDTP担当者が別々に存在するため、修正指示のやり取りが発生します。
DOT3を活用すると、
という自己完結型のワークフローが実現できます。
この方法により、
となり、制作の負担が大幅に軽減されます。
InDesignやIllustratorもスクリプトやプラグインで自動化できますが、ローカルPC環境が必要になります。
DOT3はクラウドサービスのため、
といった利点があります。
従来の制作フローと比較すると、DOT3を活用することで、役割の分散と集約が可能になり、スケジュールを抜本的に見直すことができます。
DOT3を導入することで、
といった副次的な効果も期待できます。
「またこの仕事に関わりたい」と思える環境づくりには、業務の効率化が不可欠です。
従来の制作工程のすべてが悪いわけではなく、良い部分を活かしつつ、より良い方法を模索することが大切です。
今回は、DOT3を活用し、校正と修正をDTP環境が無い状態で自己完結することで、作業時間を短縮する方法を紹介しました。
自動組版の正しい活用により、校正の概念が「修正指示のやり取り」から「確認」へと変わり、よりシンプルなワークフローが実現できます。
これにより、
関係者が役割を責任を持って遂行し、協力しながら印刷物を作り上げることができる環境を整えることこそが、業務の効率化と制作の質の向上につながります。
DOT3を活用し、よりスムーズな制作フローを実現してみてはいかがでしょうか?