印刷とウェブと情報に違いがあった時、皆さんはどちらを信用するのだろうか。
一昔前なら印刷物の方が正しいと思ったかもしれないが、
今やウェブの方が正しいんじゃないかと思う人が多くなっているかもしれない。
それだけ印刷物としての間違いが横行していると思うとなんとも悲しい話だ。
印刷代というWEBとは桁違いの費用をかけた割に、こんな状態では、
印刷はいらないかもと思われても仕方ないのかもしれない。
しかも、作る労力もハンパない。
費用と労力、このバランスの悪さが、印刷不要という選択の原因の一つだろう。
かといって、ウェブの精度が上がっているかというとそうとも思えない。
例えデータベースと呼ぶべきものが内蔵されていたとしても、
印刷もWEBも制作プロセスや考え方には、それほど差はないからだ。
じゃあ正しい情報って、一体どこにあるの?
印刷側のゴールは、印刷物を納品すること。
WEB側はサイトをオープンさせること。
ここに両方とも欠けている事がある。
ほとんどの制作物は、常に変化する情報を適格な方法で管理しないまま、
中途半端な状態のデータを使って、ビジュアルとして
目に見える状態をゴールとしか捉えていない。
つまり、データに対するそもそもの意識が欠けている。
我々にとって、視覚的に訴えるビジュアル、見やすいビジュアルも重要だが、
情報が正しくなければ、メディア産業として本末転倒だ。
クライアントの持つ情報を
正しい情報として、整理して管理する
ネット上や印刷物など、様々なところにある情報の精度を測るには、
その情報がどうやって作られ、管理されているか、これしかないと思う。
しかし、今でも昔と変わらない方法で、
我々が生み出す仕事の価値を理解していない、
教えられていない人達によって、不安定な人の作業を発生させ、
不安定な情報を作り出している。
効率化、合理化、品質向上、生産性アップなどを実現するには、
これこそがまず最初に排除していくべきことであり、
全ての始まりだと思う。
たまには真面目なことも言う。