印刷の人たちだけで、自動組版の打ち合わせをすると、今までの印刷物のことしか考えないので、拉致があかない、または迷宮へ足を踏み入れることがある。
それに比べて、システムやWEBの人たちは、そこに何が入れられるか、何が出てくるかさえ分かれば、後はどうとでもなると考えてくれるから、話が早い。
紙しか作らないというケースの方が減ってきているし、むしろ印刷しないが印刷用または電子端末向けのPDFは欲しいみたいなことも当たり前のようになってきている。
さらに、そこにあるデータをどう作るか、使うか、といったことの方が、効率やデータの精度の面から重要である、という認識を持つクライアントも少しずつ増えてきている。
彼等が欲しいのは、データだ。
印刷とかDTPデータとかどうでも良くて、その中のデータが欲しいのだ。
つまり、印刷なんてどうでもいいのだ。
かろうじて印刷が存在する理由は、いままで印刷してたから、いきなり無くすのもちょっととか、そういうレベルかもしれない。
印刷以外の人たちが、はっきりしてるのは、
人ではなく、機械的にやることを前提としていることもありがたい。
紙の人たちは手でやることからスタートしてるから、その手作業にプラスアルファで自動組版を考える癖がある。
そんなの小手先の話では、効率化は程遠い。
システム部門からすれば、
えっ、手でやるの?間違うじゃんそれ、いいの?って言う素朴な疑問が浮かぶが、
印刷の歴史と尊厳を身に纏ったサムライ達が、
意気揚々と刀を振り上げているので、
あんまり関わらないほうがいいと言う判断で、遠くで見ている。きっと。
ということで、
集まれデータが分かる人!
データというダイヤモンドなみの価値を分からず胸に抱いたまま消滅していく古来のサムライたちに愛の手を!